kizu_sakura_logo_IkuhoB.png updated 2017-09-09

木津さくらの森保育園 保育課程

~クラス分けの考え方~


 日本では、保育園から大学まで、年齢別の横割りクラスが主流となっています。これは、学校等で教師が子どもに一斉に知識を伝達するのに適していたからで、それがそのまま保育園や幼稚園にも広がっていったからです。ちなみにこの年齢とは、4月1日時点の子どもの年齢であり、例えば同じ3歳児でも4月生まれと3月生まれの子どもの間には11ヶ月もの差がありますし、逆に4月生まれの4歳児と3月生まれの5歳児との間には1ヶ月以下の開きしかないのです。必ずしも5歳児が「できる子」で、4歳児が「できない子」ではありません。
 異年齢保育とは、単に学年やクラスをまたいだグループをつくって活動する、ということではありません。「学び合い」「育ち合う」ためには、生年月日などにこだわらず、それぞれの発達に注目し、そのときの課題を解決するためにどのような集団が最も適しているかを考え、構成する必要があります。

〔0・1歳児クラス〕 ひよこ・あひる

当園では、0・1歳児の全24か月を、発達の連続性を踏まえて、より発達が近い子どもを一緒にして保育しています。最近の研究では、赤ちゃんは他の赤ちゃんの遊んでいる様子を見たり、他の赤ちゃんと触れ合いながら学んでいると言われています。また、同じ1歳児のなかでも発達の早い子は遅い子の面倒を見ようとしますし、まだできない子は、動き回っている他の子どもをじっと見て、学んでいます。そこに、少し発達が違う子を一緒にするメリットがあるのです。まだ小さいからといって大人が全部してあげるのではなく、小さいうちからも他者とのかかわりが学べる環境、そして自我の芽生えを大切に受け止め、自分でできる喜びが感じられる環境にします。

〔2歳児クラス〕 うさぎ

当園では、2歳児だけは年齢別のクラスになっています。その理由は、2歳児は集団という意識が生まれ始める時期なので、あまり大きな集団で活動せずに仲間へ意識が向くような環境にするため、また、発達のスピードに個人差が大きいのが2歳までなので、しっかりと個々の発達を把握し、幼児クラスへの移行をスムーズに進めるためです。2歳児クラスでは、社会性の芽生えと共に、自我のコントロールと身辺自立ができることを目指して保育をします。

〔3・4・5歳児クラス〕 りす・くま・らいおん

当園では、3・4・5歳児は、課題ごとに「子ども集団」を作って保育をします。基本的な生活は異年齢で過ごし、午前中の保育(課題保育)については、その内容によって集団を作ります。もちろん、年齢別クラスが適していれば年齢別に分かれて保育を行います(例:運動会や発表会の前など)。また、子どもたちの興味・関心に応じたグループを作る時もあります。保育室の環境は、「遊」「食」「寝」に分かれ、子どもたちが自発的に活動できるような空間があり、どの場においても子ども同士のコミュニケーションが盛んです。じっくり遊び込めるコーナーや仲間と遊びを展開していく場などがあります。そこには当然、子ども同士の工夫が必要であり、関わりながら自分たちで遊べる力やトラブルが起きても自分たちで解決できる力がついてくることを目標に、保育者は援助しています。将来、子どもたちが大人になり社会に出ると、そこは異年齢の世界です。年齢別の集団なんてほとんどありません。職場でトラブルがおこることもあるでしょう。そんな社会を生きぬいていける力を育てていきたいと考えています。